沖縄あまくま

4月には沖縄に行こうと考え、当時自分ができる限りでの情報収集を始める。

沖縄で部屋を借りるには、沖縄県内に保証人が必要だという情報は知っていた。
そこで、家族ぐるみでお付き合いがある沖縄の知人に連絡。
もし、沖縄で暮らす場合は、保証人になってくれることをお願いし、了承。

幸先いいぞ！と、思ったのも束の間、その後はまったく情報集まらず。

自宅には、インターネットはつながっていたが、処理速度も通信速度も遅い時代。
プロバイダ（ネット接続）料金の他に電話代もかかるので、高額な通信費がかかる。

当時NTTに「テレホーダイ」というサービスがあった。
指定時間内（23時～翌8時）であれば、指定電話番号に限り料金が定額になるというもの。

当然その時間にネット接続が集中するので、ネットがつながりにくい状況が発生。
運よくつながったとしても、情報そのものがない！
Googleなんてものもないからねぇ・・・

沖縄に関するサイトもない、不動産の情報もない。
そもそも検索の仕方がわからない（家にネットがつながったのが１月のこと）。
唯一探し出した賃貸情報が、糸満市の西崎にある２LDKの部屋。
Yahooの地図を見ても、今ほど細かい表示ではなかったので、場所が分からない。
最終的には、沖縄に行ってから部屋を探すことに。

仕事についても同様。
求人サイトもないので、まずは札幌のハローワークに行ってみる。
検索機もなく、束になった紙のファイルから仕事を探す時代。
沖縄のファイルなどあるはずもなく、相談員に相談するも
「実際に沖縄に行ってから、探したほうがいいですよ」と言われる始末。
一応、沖縄のハローワークにも電話するも、同様の回答となった。

リゾバ（リゾートバイト）からはじめてもいいかと思いつつ、
親への体面もある手前、可能な限り手はつくしてみた。
しかし、有力な情報は得られず、仕事に関しても沖縄に行ってからということになった。


（リゾートっぽいイメージ？）

ないないづくしの中で、沖縄住まいを経験している友人のアドバイスは本当にありがたかった。

（自分から積極的に行動した方がいい）
（北海道出身というのは、可愛がって貰える武器になる）
（うちなータイムにイライラするな）
（沖縄にはかわいい子がたくさんいる）
（凍死することはないが、台風の時に調子にのって外にでると本当に危険）

その友人は沖縄に行った時のツテもつけてくれて、どうにか沖縄へ行ける算段はついたのだった。




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